気品は人類の文明誕生から存在する概念です。
そのため明確にいつ発祥したものかを特定することは困難ですが、少なくとも孔子が活躍した紀元前500年頃の古代中国では既に気品を保ち生きることの重要性が説かれていたことは確実です。
孔子は「気品のある人間は自分に厳しく他人に優しい態度をとり、気品のない人間は他人に厳しく自分に甘い態度を取るものだ」という意味の言葉を残しています。紀元前500年といえば幻の国である邪馬台国の女王、卑弥呼が生まれるよりも700年以上も昔の話です。いかに品格という概念で人類の歴史に密接に関係しているかが分かります。
孔子の提唱した品格の概念はその後も多くの思想家たちによって発展されていきました。